こんにちは!
2023年3月の入試も終わり、4月からまた新たな受験が始まりましたね!
このページでは旧帝大の一角を担う名古屋大学の物理の難易度や傾向を解説していきます!
先に言っておくと、2023年2月に行われた名古屋大学の前期試験の物理の問題は、例年に比べると易化しました。
ただ、易化したから生徒にとって簡単かというと、予備校講師にとっては簡単だったというだけで、生徒にとっては難しい内容も多数見られましたし、対策を全くしないで受けてしまうと落ちてしまう可能性は大きいように思えました。
なので、やはりしっかりとした対策を行う必要がありますね。
このページではその対策も説明していくので、しっかり読み込んで来年度に向けて名古屋大学への入試対策を早めにとって他の名大受験生よりも一歩も二歩も先に進みましょう!!
- 名古屋大学を目指したい人
- 名古屋大学の物理の対策方法を知りたい人
- 名古屋大学の物理の傾向を知りたい人
- どんな問題集を使えばいいか知りたい人
- 問題集をいつまでに終わらせればいいか知りたい人
Contents
名古屋大学の物理の傾向や難易度は?対策方法も徹底解説!
はじめは傾向から説明していきますね。
名大物理出題傾向
まず2019年から2023年までの出題内容を表にまとめておきます!(^^)!
第1問 | 第2問 | 第3問 | |
2023年 | 力学 2物体の衝突と単振動 | 電磁気 コンデンサー、コイルの直流回路、電気振動、ダイオードを含む交流回路 | 熱力学 気体の状態変化 |
2022年 | 力学 モンキーハンティング | 電磁気 電磁場内の荷電粒子の運動 | 熱力学 熱気球 |
2021年 | 力学 棒のつり合い、単振り子 | 電気回路 コンデンサー回路 | 波動 薄膜による光の干渉 |
2020年 | 力学 ばねと接続した棒の運動、単振動 | 電磁気 磁場中の正方形コイルの運動 | 波動 複数の波源からの波の干渉 |
2019年 | 力学 単振動 | 熱力学 気体の分子運動論と断熱変化 | 電気回路 ダイオードを含むコンデンサー回路 |
この表を見てわかるように、名大は必ず
力学と電磁気
は出題されます。
赤字で大文字で誇張して書きましたが、力学と電磁気は正直どの大学でも出題されます(笑)
力学は単振動からの出題が多く、電磁気はコンデンサー回路、磁場中の導体棒、ダイオードからの出題が多いです。
その他の1題は基本的に「波動」「熱力学」のどちらかになっています。
ただ、ここ数年東大や京大などの主要大学が立て続けに原子分野を出題しているので、名大もどこかのタイミングでそれに引きずられて原子を出題する可能性はあるので、原子もしっかりと勉強しておきましょうね!
それに、共通テストでは原子分野は頻出なので、共通テスト対策にも欠かせませんし!
また、名大の問題は問題文が長いので、それにも慣れなくてはなりません。
それに、後で説明しますが、大きな傾向としてここ数年難易度の変化がかなり激しいです。
名大物理出題傾向のまとめ
- 力学と電磁気学は必須。
- 力学は単振動が頻出。
- 残りの1題は熱力学か波動が多い。
- 電磁気はコンデンサー回路、磁場中の導体棒、ダイオードが頻出。
- 原子分野は長い期間出題されていないが、共通テストのことも考えるとしっかり勉強しておくべき。
- 問題文が長い。
- ここ数年は難易度の変化が激しい。
名大物理の難易度
では続いて名大物理の難易度について説明しますね!
「名大物理の傾向」でも言いましたが、ここ数年の名大物理の難易度は変化が激しいです。。。
たとえば、2020年の問題はほとんど生徒は点数が取れなかったでしょう。
3題ともかなり難易度は高く、おそらく合格した生徒でも4割程度しか取れていない可能性があります。
なので対策は非常にしづらいところですが、そんな中でもできることはありますので、しっかりとそれをこなしていって、名大物理でしっかりと合格点以上を取っていきましょう!!
名大物理の対策方法
次に名大物理の対策方法を説明していきますね!
上でも説明しましたが、名大物理の対策は一見難しいです。
ですが、ここ数年の名大のように難易度が変化して雲をつかむような状況の場合、やはり合格をしっかりと勝ち取る生徒は基礎をしっかりと定着して、典型的な問題をしっかりと演習できている生徒です。
ここでは対策として勉強方法と使うといい問題集を説明していきますね。
勉強方法
では勉強方法です。
名大物理はここ数年典型問題から離れた問題が出題されていますが、それでも勝負する場所は標準~発展レベルの典型問題の内容になります。
なぜなら、典型問題から離れたいわゆる「初めて見る問題」は名大受験生といえど、なかなか解けないからです。
なので、勝負は典型問題をどれだけ確実に点数をとるかです。
また、問題文が長いので、そんな中でしっかりと物理現象を読み取り、問題を解いていく必要があるので、その対策も必要になってきますね。
長い文章に慣れるためには、もちろん過去問演習が重要ですが、正直なところ過去問を解くのは共通テストが終わった後でもおそくありません。
ですので、長い文章を理解する対策としては「教科書を読む」というのが手っ取り早いです。
教科書ってなかなか低く見られがちなのですが、教科書を理解できる人って名大受験生の中でもそんなに多くないんですよね。
私はよく授業で「教科書が理解できる」=「入試問題が理解できる」と教えます。
教科書を早い段階から読むことによって、名大の入試問題にもいつの間にか対応できるようになっているので、空き時間などにじっくりと読んでみてください!(^^)!
そして、名大物理は公式の証明問題も出題が見られるので、公式の証明が書かれている教科書を読むのは一石二鳥なのです。
- 標準~発展レベルの入試問題集を1冊問題や解答を覚えるまで何度もやりこむ。
- 教科書をしっかりと読み、長い文章でも物理現象を理解できるようにしておく。
- 教科書をしっかりと読み、公式の証明もしっかりと理解しておく。
また、一般的に難関大学に合格するために必要な勉強法をまとめていますのであわせてこの記事も読んでみてください!
問題集
それでは使うべき問題集について説明していきますね。
問題集のレベルはいろいろですが、
標準レベルでおすすめの問題集:良問の風、重要問題集(A問題)、セミナー物理やリードαなどの教科書傍用問題集の発展レベル
発展レベルでおすすめの問題集:名問の森、重要問題集(B問題)
が典型問題がしっかりと入っていていいと思います。
ただし、良問の風の場合は問題数が少ないので、重要問題集や学校で配布されるセミナー物理やリードαなどの教科書傍用問題集の発展レベルも合わせて扱うことをお勧めします。
また、必ずしも発展レベルの問題集までをやらないといけないかといわれると、実際受かっていく生徒見るとそうでもなく、やはり何度も同じ問題集を繰り返して定着させている生徒が受かっていくので、ひとまず1冊決めたらその本をやりこみましょう!
標準レベルでおすすめの問題集
良問の風、重要問題集(A問題)、セミナー物理やリードαなどの教科書傍用問題集の発展レベル
発展レベルでおすすめの問題集
名問の森、重要問題集(B問題)
下にAmazonのページを入れておきますので、是非見てみてください!
理想的なスケジュール
では問題集をいつまでに完成させればよいかのスケジュールを説明していきますね!
標準レベルの問題集であれば3年生の12月までに問題を覚えるまでやりこみましょう!
それで入試に対応できるようになるのか不安に思う人もでてくると思いますが、これは確実に合格するためには必須な力です。
そして、共通テスト後に名問の森や重要問題集などのは典型レベルの問題集を1冊やりこんで仕上げをしていきます。
また、発展レベルの問題集であれば、3年生の2月までに問題を覚えるまでやりこみましょう!!
やはり難易度が高い問題集なので、1題1題を解くのに時間がかかります。
こんな私も浪人生のときに名問の森をやってかなり時間がかかりました。
ですので、2月の入試が始まるまでに完成させるイメージで大丈夫です。
合格までの問題集のスケジュール
〇標準レベルの問題集
3年生の12月までに完成させ、共通テスト以降は発展レベルの問題集を1冊やる
〇発展レベルの問題集
受験が始まるまでに完成させる。
まとめ
これで『名古屋大学の物理の傾向や難易度は?問題集や対策方法も徹底解説!』の記事を終わりにします!(^^)!
なかなか対策が取りにくい大学だからこそ、原点回帰して受験勉強をしていくことが重要になってきます!
結局「初めて見る問題」が解ける人は「典型問題がしっかりと身についている人」なんですね!
もちろん、過去問演習も重要になってきますが、それは共通テスト後に3~5年分やればいいだけなので、過去問演習よりも典型問題をしっかりと行い、教科書をしっかりと読みこみましょう!
この「名古屋大学の物理の傾向や難易度は?問題集や対策方法も徹底解説!」で、難関大学である名古屋大学の物理対策を早い段階でしっかりと行って、是非周りの受験生よりも一歩も二歩も合格に近づいてくださいね!
また、参考書選びで
- 漆原の物理基礎・物理が面白いほどわかる本
- 宇宙一わかりやすい高校物理
の2つで迷っている人が多いので、それをまとめた記事も書いたので是非見てください!
また、その参考書のAmazonのページも載せておくので、是非見てみてください!(^^)!